【大学受験】知って得する!「英語は名詞中心」という考え方

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こんにちは、四谷学院の山辺です。

英語は名詞中心、日本語は動詞中心
このようなことをこれまでに学校の先生などから聞いたことがあるでしょうか。

英語が苦手な受験生にとって、この考え方が今後の学習のヒントになるかもしれません。

英語の感覚・日本語の感覚

英語に苦手意識がある人の多くが、英語に触れる時間が圧倒的に足りないと、いうのが一因であることは間違いないと思います。
言語的にも、英語と日本語はかなり大きな違いがあります。そのため、ずっと日本語に慣れ親しんできた我々日本人が、英語の感覚を身につけるためには、大量の英語にじっくり触れる必要があります。

とはいえ、受験生にとっては英語だけに時間を割くわけにはいきません。特に国公立志望の方なら共通テストで最大5教科8科目もの対策をしなければなりませんから。

そこで、英語の感覚を少しでも理解するために、英語と日本語の言語的な特徴の違いを少し考えてみましょう。

英語の自然な表現

たとえば、以下の英文を訳してみてください。

He is a good singer.

普通に訳せば「彼はよい歌手だ」普通に訳せば「彼は良い歌手だ」となりますよね。ですが、この文は必ずしも「職業としての歌手」という意味を表しているわけではありません。単に「彼は歌が上手い」という意味を表している場合もあるのです。

そう聞くと、「いやいや、”singer”って言ってるんだから『歌手』なんじゃないの?」「『歌う』という動作の意味ならちゃんと”sing”を使ってよ!」と思うかもしれませんね。この感覚のズレこそ、前述の「英語は名詞中心、日本語は動詞中心」が原因なのです。

英語と日本語の違い

全体の傾向として、英語は「できるだけシンプルな構造の文が好き」な言語で、日本語は「できるだけ平たい言い方が好き」な言語です。

もう少し詳しく説明しましょう。

英語の傾向

英語は「名詞の中に色んな要素が含まれちゃっても良いから、とにかく文構造を簡単にしたい」という傾向があるのです。その結果、「名詞の中に動作や状態の意味を詰め込む」という現象が起きて、「名詞中心の言語」になりました。
先ほどの例で言うと、”a good singer”という名詞のかたまりに「良い歌手」と「歌を上手に歌う人」という意味が詰め込まれているわけです。

日本語の傾向

一方で日本語は、「名詞の中に色んな要素が入ると複雑で難しいから、文が長くなってもわかりやすい言い方にしたい」という傾向があります。結果として、「動作はちゃんと動詞で表現する」という性質を持った「動詞中心の言語」になりました。
そういうわけで、私たち日本人が先ほどの文を見ると「ちゃんと”sing”を使ってよ!」という感覚になるわけですね。

英語は名詞中心、日本語は動詞中心、という考え方~まとめ

最初に書いたように、英語と日本語は言語的に大きく違います。そのため、英語の学習をする中で「納得いかない!」と感じる場面もきっとあることでしょう。ですが、「英語と日本語では物事の捉え方・表し方が違う」ということを知っておけば、和訳・英訳がスムーズにできるようになるでしょう。こうした知識を積み重ねることで、英語の学習が少しずつ楽に、そして楽しくなっていきますので、ぜひ継続して頑張りましょうね。

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