新潟大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

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新潟大学は、新潟県新潟市にキャンパスを持つ国立の総合大学です。大学設立の起源は1870年(明治3年)新潟の共立病院設立にまで遡り、約150年の歴史と伝統を持っています。旧制新潟医科大学と旧制新潟高校を母体に、師範学校や長岡高等工業学校、新潟県立農林専門学校などが集まって、1949年5月に新制国立大学として開校しました。

総合大学としての教育資源を生かし、所属学部の専門分野をベースに、副専攻として幅広い分野を学ぶことができる「NICEプログラム(全学分野横断創生プログラム)」といった、特色ある取り組みも行われています。

この記事では、新潟大学の入試の特徴や難易度、偏差値、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。新潟大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年10月3日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

新潟大学の入試問題で問われる能力

初めに、新潟大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

新潟大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

新潟大学は、伝統と進取の精神のもと、大学理念として掲げるのは「自律と創生」。この理念に沿って、地域だけでなく世界の発展に資する知の拠点として、10学部5大学院研究科で教育・研究・社会貢献を行っています。

そのような新潟大学では、アドミッション・ポリシーとして、次のように定めています。

教育の基本的目標を実現するために、次に掲げるような資質豊かな学生を広く求めます。

  • 修学に適う、確固たる学力を身に付け、新しい課題に意欲的に取り組もうとする人
  • 人間性を大事にし、広い視野からものごとを考えようとする人
  • 地域社会や世界の様々な場面で役に立ちたいと思っている人

上記の求める学生像に加え、学士課程においては、高等学校教育までの全般にわたる基礎学力を有し、当該学部の教育目標・教育内容を理解し、そこで必要とされる基礎的能力と勉学への強い意欲を有する人を求め選抜します。

引用:新潟大学HPアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

なお、新潟大学では「ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)」、「カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)」および「アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)」について、学部・学科ごとに策定しています。新潟大学HP新潟大学の“三つのポリシー”より閲覧できますので、受験を考えている方はぜひご一読ください。

新潟大学入試の特徴

新潟大学は国立大学なので、大学入学共通テストで指定された教科・科目を受験後、個別学力試験を受ける一般選抜が中心です。また、総合型選抜など多彩な選抜方法も実施されます。

  • 一般選抜
    一般選抜は、前期日程と後期日程があり、大学入学共通テストと個別学力検査(実技検査・面接・小論文が課される場合あり)および出願書類により合否判定が行われます。
    医学部医学科では、前期日程で入学志願者が募集人員の規定の4倍を超えた場合、2段階選抜が実施されます。
  • 総合型選抜
    総合型選抜は、次の4学部・学科で実施され、小論文や面接、レポートなどが課されます。なお、2段階選抜が行われる場合があります(理学部以外)。
    ・経済科学部総合経済学科
    ・理学部理学科
    ・工学部工学科
    ・創生学部創生学修課程
  • 学校推薦型選抜
    学校推薦型選抜は、在籍する学校長の推薦を持って出願できる選抜方法です。
    創生学部以外で実施されています。
  • その他の選抜方法
    上記以外に、帰国生徒特別選抜、社会人特別選抜が実施されています。

選抜内容の詳細については、最新の募集要項でご確認ください。

なお、新潟大学では、学部ごとの採点・評価・合否判定基準を公開していますので、受験を考えている方はぜひ参考にしてください。

新潟大学入試の概要

ここからは、新潟大学の入試概要を解説します。

出願資格について

新潟大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般選抜での出願資格をご紹介します。

一般選抜では、大学入学共通テストで指定の教科・科目を受験したうえで、以下に該当する場合、出願が可能です。

  1. 高等学校(中等教育学校を含む。以下同じ)を卒業した者および入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月に修了見込みの者
  3. 高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照: 新潟大学入学者選抜要項

なお、上記の3番に該当する場合、個別の入学審査などがあります。詳細は新潟大学受験生特設サイトをご覧ください。

試験科目や合格要件

ここからは、新潟大学の学部ごとの試験科目や配点を一部学部・学科を抜粋してご紹介します。今回取り上げるのは、一般選抜(前期日程)の内容です。その他の学部・学科の試験内容については、最新の募集要項にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年10月3日現在のものです。

人文学部
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語必須

100

国語総合・現代文B・古典B

200

300
地歴公民世B、日B、地理Bから1科目または2科目

現社、倫理、政経、倫・政経から1科目

上記から合計2科目

100

数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B

世B、日B、地理B

上記から1科目

100

100または200

※数学と合計で300

数学数Ⅰ、数Ⅰ・数A から1科目、

数Ⅱ、数Ⅱ・数B、簿記・会計、情報から1科目

100

100または200

※地歴公民と合計で300

理科物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目、

または物理、化学、生物、地学から1科目

50

50
外国語英、独、仏、中、韓から1科目

100

英(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ)、独、仏より1科目

200

300
合計450500950
医学部 医学科
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語必須

100

100
地歴公民世B、日B、地理B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目

50

50
数学数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B

200

数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B

400

600
理科物理、化学、生物、から2科目

200

物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目

400(2科目)

600
外国語英、独、仏から1科目

200

英(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ)、400600
面接2段階評価
合計7501,2001,950

出願者数や合格者数のデータ

新潟大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年(令和4年)度一般選抜(前期日程)の結果です。

学部(学科)募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
人文1403843501562.2
教育1203072671541.7
85191186942.0
経済科1805675362332.3
1302622391421.7
医(医)80347265843.2
医(保健)90184174931.9
歯(歯)2411194273.5
歯(口腔生命福祉)153931171.8
3208197613742.0
1112502371261.9
創生459687491.8

引用:新潟大学入試データブック2023 令和4年度入学試験結果(PDF)

各科目の試験問題の特徴や難易度

新潟大学の入試対策のためには、試験問題の特徴や傾向をつかんでおくことが大切です。ここでは、新潟大学一般選抜での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

英語

新潟大学の英語は大問が3問で、長文読解が2問、英作文が1問の構成。試験時間は90分です。教育学部英語教育専修のみ、リスニング問題が4問目に課せられ、試験時間は100分です。

難易度は標準レベルとされており、例えば長文問題では下線部和訳や内容説明といった問題が中心で、読解力は必要なものの、難問は見られません。ただし採点が厳しいといわれているので、記述問題の対策を十分に行い、丁寧な解答を心がけてください。

国語

大問は4問で、現代文が2問、古文・漢文が1問ずつの構成です。このうち、学部により、指定された問題を解く形式となっており、試験時間は90分です。

試験時間に対して問題が多いため、得意な分野から解き始めるのがおすすめ。古文・漢文が課せられている場合は、文法や語句などを押さえておくと得点につながりやすいので、しっかり対策しておきましょう。

数学

数学は大問6問で構成されており、このうち、学部により指定された問題を解く形式です。理学部のうち選抜方法により、大問5つを120分で課せられるケースもあります。

難易度は標準からやや難とされており、近年は難易度が上がってきているといわれています。全体からまんべんなく出題されますが、数Ⅲの範囲では微分積分が頻出です。過去問は新潟大学のものだけでなく、地方公立大学の過去問も演習に適しています。時間配分も含め、十分に演習を積み、苦手分野をなくしておきましょう。

新潟大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、新潟大学の入試の偏差値は50~72、共通テスト得点率は54~81%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
人文60~63
59~64
経済科58~64
教育49~57
創生54~58
53~56
54~55
54~74
54~64
54~58

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

新潟大学に合格するための勉強方法

ここからは、新潟大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

新潟大学に入るには、何をすればいい?

新潟大学は、いわゆる「5S大学※」の1校で、地方国立大学のなかでも上位レベルの準難関校という位置付けです。
※新潟大学・埼玉大学・信州大学・静岡大学・滋賀大学

新潟医科大学を前身として誕生した大学で歴史も深く、「5S大学」のなかでは10学部と学部数も多いことから、旧帝大に次ぐ人気があるといわれています。準難関校であることから考えても、共通テスト・個別学力検査の十分な対策が必要でしょう。

受験生は過去問などから自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

採点が厳しい教科もあるといわれています。大学入学共通テストを含め、基礎を徹底するのはもちろん、いかにミスなく丁寧に解き切るかが問われます。

受験期の過ごし方

受験期の高校3年生をどのように過ごすかによって、合否の確率が変わるといっても過言ではないでしょう。やみくもに勉強するのではなく、まずは年間を通した長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組んでください。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容に沿って丁寧に学習し、同時に苦手分野の洗い出しもしましょう。単語集や用語集を使って暗記ものを進める場合は、1日でも早く取りかかるのがおすすめです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、まとまった学習に取り組めるので、成績アップを狙いたいところです。「一日に問題集を10ページ進める」など、短いスパンでスケジュールを組み、モチベーションを保つのに役立てましょう。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。共通テスト対策として基礎固め+応用力を磨くことは、私大入試や個別学力検査対策にもなります。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。個別学力検査対策では、志望校の傾向をつかむだけでなく、時間配分に気を付けてミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組む場合は、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。

その理由は、集団授業。大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることも珍しくありません。大人数の中、講師の授業を受け身で聞いてわかった気になっているだけの場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が取り残されるかもしれません。授業でわからなかったところは、後から自分で講師に聞きに行くなどの積極性がないと、思うような学習の効果が出ない可能性もあります。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

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予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

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新潟大学入試は丁寧に解く力が重要!

【新潟大学の入試概要】

  • 大学入学共通テストと個別学力検査を受験する一般選抜が中心。総合型選抜や学校推薦型選抜などもある。
  • 難易度は標準~やや難。

【新潟大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜の学部での倍率は1.7~3.5倍。

【勉強方法まとめ】

  • 丁寧な解答ができるよう、基本的な知識を十分に身に付け、教科書や用語集、過去問などを活用し学習する。
  • 問題のボリュームがあり時間が足りなくなる科目もあるので、時間配分の練習をしておく。

新潟大学は、難易度は標準からやや難レベルですが、歴史ある国立大学で人気も高く、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年10月3日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

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