高校2年生の塾選び。「なぜ成績が上がらないのか?」ではなく「どうすれば成績が上がるのか?」の考え方が結果につながる理由とは?

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こんにちは、受験コンサルタントの田中です。
3月を迎え、新学年を目前にした高校2年生の生徒さん、その保護者の方は、そろそろ大学受験も視野に入ってきた頃かと思います。早めに大学受験の入試対策を本格化させるべきかどうか迷っているかもしれませんね。志望校を検討するタイミングを早めると、非常にメリットが高いことは確かですが、高2になっていきなり受験生モードに突入するというのは少し難しいことでしょう。

そこで今回は、新高校2年生に向けて、志望大学に合格するために、この春に何を優先して始めるべきかについてお話していきます。特に、「頑張っているのに成績が上がらない!!」と悩んでいる高校生に、今後の勉強のヒントになればと思います。

「なぜ成績が上がらないのか?」は自分の悪いところに目が行く

「なぜ、勉強がうまく進められないのか?」と問うより、
どこに意識して取り組めばよいのか?」と問う方が、新しい視点を得ることができます。例えば、「昨年、自分と同じ志望校に合格した人はどう勉強しているのか?」「数学が得意なあの人はどんな風にノートを作っているのか?」等、こうしたほかのやり方が見えてくると、これから自分がうまくいくための行動につながります。

逆に、「なぜ勉強がうまく進められないのか?」と考えてみると、「自分は集中力がないからダメだ」とか、「一度決めてもスケジュール通りに進められない」とか、自分の悪いところばかりに目がいてしまい、気持ちも落ち込んでしまいます。

成績が伸びる塾の考え方とは?

こうした物事の考えた方は、勉強の周辺にも及んできます。
たとえば、「僕、うまくいかないんだよね…」と話す友達ばかりの環境と、「これはいい方法だと思ったから早速マネしてみることにしたんだ!」「こうやるとうまくいく気がする!」と話す友達に囲まれているのとでは、どちらが勉強に前向きになれるでしょうか?

塾や予備校の先生でも実は同じです。
・「そのやり方はダメだよ。なぜよくないかというと…」と話す先生
・「このやり方がいいよ。なぜよいかというと…」と話す先生

この後に、実際の行動に移せるのは「このやり方がいいよ、なぜかというと…」と、よい面に注目するアドバイスの方です。
常によい行動につながる問いを立てられるような考え方が、成績向上にもつながってきます。

塾選び・予備校選びにおいて、説明会に参加する人も多いかと思います。すると、「他の予備校の悪口ばかり言う予備校・塾」もあります。日ごろからの問いの立て方は、その人の考え方を変え、やがて集まって文化になります。つまり、その予備校では「悪いところに注目する」という文化であると考えられます。実際に通塾し始めた時に「あなたのココが悪い、ソコが悪い」と言われては、やる気も出てきませんよね。あなたの合格可能性を信じ、前向きな行動へ背中を押してくれるような塾・予備校をぜひ選んでいただきたいと思います。

春にスタートするべきことは?

では、予備校や塾では何を重視して勉強をしていけばよいか、ということを解説していきましょう。

基礎力を身につける

特に難関大学や医学部を志望大学にしているとき、学習する上で必要なのは「受験のための基礎づくりです。「え?成績がいい人なのに、基礎なの?」と驚かれるかもしれません。まだ志望校が決まっていないという人は基礎作りに早めに着手しておくことで、志望大学の選択肢が格段に広がりますが、実は、難関大を目指すほどにこの基礎の重要性は高まっていくのです。

基礎重視の理由

「受験生」というと高校3年生のことを呼ぶようにも思えますが、実は高校1年2年の勉強内容は、大学入試につながっています。直結していると言っても過言ではありません。高校2年生までに基礎固めを完了することで、大学受験の過去問対策に取り組み時間を確保し、自分の得意を伸ばしていく方向へと、余裕を持って向かうことができます。

基礎力アップの方法

勉強の基礎力をアップさせていくためには何も特別なことは必要ありません。普段の学校の授業や予備校・塾の講座で正しく予習・復習を行い、理解した知識を積み重ねれば、おのずと力が延びていきます。定期テストや模試で得た結果をもとに自分の弱点を確認し、効果的な学習へとつなげていきましょう。学校や塾の予習や復習を丁寧に行うことは、「受験勉強のスタートラインに立つ」ということです。

東大に合格した先輩は、「東大の入試問題は基礎の組み合わせだ」と言っています。基礎がわかっていないままに応用問題に取り組んでも、正解できるわけがありません。これにいつ気づけるか?早く気づけた人は、学校の授業すら受験対策の1つとして貪欲に学んでいけます。

春にやれればベターなことは

学習を早期スタートすることで、時間にゆとりができるので、基礎の復習や問題演習をバランスよく進められます。また、各科目のレベルに合わせた教材を使って、段階的な学習が可能になります。

苦手を克服する

苦手をみつけて一つずつ克服していくのも、この基礎固めの時期です。苦手科目をフォローしやすいことは、早期スタートのメリットとして挙げられます。

苦手な分野にはなかなか手が付けられないものです。ついあと回しにしがちですよね。でも、時間に余裕があれば精神的にも余裕が生まれますから、苦手な分野にじっくり時間をかけることも可能となってきます。

疑問点を解消する

スタートが早いとその分、時間的な余裕があります。ギチギチに詰め込んだ計画ではなく、余白をもって学習計画を立てることができますから、多少の遅れにも柔軟に対応できます。このことは、精神的な余裕にもつながります。
「質問するほどでもない」「何となくわかっているから大丈夫」
そんな小さな疑問点を解消するのも、この春の時期です。実はわかっている「つもり」だったと後から気づいたときには、その穴が思う以上に大きくなっていることがあります。気になること、疑問点は今のうちに解消しておくことをお勧めします。

春期講習の活用法

春休みには塾や予備校の春期講習が実施されます。塾や予備校はそれぞれテーマを掲げて春期講習を実施しています。この塾が自分に合っているかどうかの最終的な判断もできますね。

講座選びのポイント

ポイントは、今の自分に合ったコースを選ぶことです。難易度はもちろんですが、必要な科目や分野、優先して補強しておくべきことなど、今後の学習計画を視野に入れて、春期講習の講座選びをすることをお勧めします。

オンライン講座の活用もおすすめ

春期講習を探す際にも、対面授業のほか、通信型の学習システムや映像授業など多様な選択肢があります。
オンライン授業は、自宅で受講できますから時間を有効に活用しやすい点をメリットと感じる高校生も多いのではないでしょうか。注意点としては、録画映像を利用した映像授業の場合には一方的な教え方になってしまうために、単なる情報伝達(インプット)になってしまうことがあります。実際に理解できているか確認するための演習(アウトプット)の時間を確保するように注意しましょう。

オンラインは春こそお試し時期!

これまで対面式の授業しか受けたことのない高校生にとって、オンライン授業は不安もあるかもしれません。一方的な映像授業で眠くなっちゃいそう、さぼってしまいそう・・などなど。
「オンラインは自分に合っているのか分からない」「個別指導の方がよいかな」など、受講スタイルに迷いがある場合には、まずは受けてみることです。どんな受講形式が適切かというのを知るためにも、春期講習のうちに「オンライン」「対面」の両方を試してみておくのもよいでしょう。

四谷学院のオンラインでは、通常の映像授業だけでなく、オンラインの55段階個別指導を行っています。先生と一対一で勉強を進められるので、対面型と同じような双方向の授業が可能となっています。都合のよいときに授業が受けられることと、ライブでの個別対応の両方を実施しています。
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この春、学習習慣をつけよう


受験生にとって「学習習慣」は合格への大きなカギです。受験学年になったからと言っていきなり1日10時間勉強する…というのはできませんよね。高校1年生2年生と、少しずつ勉強時間を増やしていく必要があります。高2の春からの早期スタートが受験に有利な理由としては、勉強量を確保するための土台となる「学習習慣」を定着させやすいことも挙げられます。

自習室の活用

自宅での勉強が苦手な高校生は多いのではないでしょうか。自習の習慣がない人は、まずは勉強する環境を整えることです。予備校や塾には、いつでも無料で使える自習室が併設されていることが多いかと思いますので、授業のある日もない日も、ぜひ自習室を活用してみてください。

自宅の学習環境を整える

自宅で学びたい方は、まずは自室を整えましょう。特に机の周りを勉強仕様にすること。スマホやゲーム、マンガ等、勉強の邪魔になりそうなものを片付けたり、家族に預かってもらったりして、勉強の集中できる学習空間をつくっていきましょう。

受験勉強に差が出る!自習室選び7つの注意点。最適な学習環境で大学合格を目指す!

勉強仲間を見つける

SNSで「勉強垢」を持っている人もいるかもしれませんね。しかし、SNSでは勉強以外の情報も流れてきますから、利用方法には注意が必要です。とはいえ、ともに頑張る仲間がいるというのは心強いのは確かですよね。同じ志望校を目指す仲間と塾や予備校で出会えれば、勉強へのモチベーション維持しやすくなります。特に春はやる気のある友達と出会える可能性が高くなりますから、いい影響を受けられる期待大です!

ある先輩は一緒に塾には行くけれど、自習室では別々の離れた席に座り、「また、2時間後ね」と約束してそれぞれに勉強を進める……こんな風にして互いに励まし合いながら勉強したそうです。実は塾や予備校で出会った友達は、つらい時期を一緒に乗り越えるので「一生の友」になることも少なくないんです!

まとめ 高校2年生の塾選び。「なぜ成績が上がらないのか?」ではなく「どうすれば成績が上がるのか?」の考え方が結果につながる理由とは?

「どうすれば成績が上がるか?」という前向きな悩みは受験にとって大きなプラスになります。そして、この春に考えるべきことは、1日でも早く勉強体制を整えること。早期スタートによって、「苦手克服」「精神的な余裕」「学習習慣をつける」あるいは「勉強仲間を見つける」といったたくさんのメリットがあります。

もし塾や予備校がまだ決まっていないのなら、資料請求を早めに行いましょう。自分に合った塾を吟味すれば、受験学年になる時期には目標に向けて集中しやすい体制が整います。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント

この春の勉強の仕方に迷うようでしたら、四谷学院の受験コンサルタントにご相談ください。あなたの今の課題を明確にして、学力アップのための学習計画の作成サポートも行います!

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